1. はじめに
国内ヒルトン系ホテルは早いうちに制覇したいなぁと考えながら一覧を見ていると、気になるホテルが……「旧軽井沢KIKYO キュリオ・コレクション by ヒルトン」。名前が他のヒルトン系ホテルと違って目立っています。
と、いうことで泊まりに行ってきました。
ヒルトンの主要ブランドではなく、キュリオ・コレクション。
ヒルトン傘下の「独立系ラグジュアリー」枠で、全国各地の個性あるホテルが加盟しているとのことなので、地域の個性を大切にした素敵な宿であるのだろうと期待も膨らみます。
2026年7月、2泊3日で実際に泊まってきました。
北陸新幹線(初グランクラス✨)で東京から一時間、旧軽井沢の緑の中に佇む「旧軽井沢KIKYO キュリオ・コレクション by ヒルトン」での滞在を振り返ります。
2. アクセス

東京から軽井沢までは北陸新幹線で約1時間11分(あさま609号)。今回は往復ともにグランクラスを利用しました。
ベージュのレザーシートが並ぶ静かな空間で、旅の始まりから気分が上がります。
(グランクラスの乗車レポートは別記事にまとめる予定です)
軽井沢駅から「旧軽井沢KIKYO」まではタクシーで約10分ほどの距離です。
当日は天気が良かったので、駅周辺を少し散策してから徒歩で向かいました。
ホテルの送迎サービスもあるそうです(要事前確認)。
3. ホテルについて ─ ロビー&施設

苔むした石柱に埋め込まれた黒いプレート。
「KYUKARUIZAWA KIKYO 旧軽井沢」と刻まれた桔梗のロゴ。
雰囲気があるので、森の中のリゾートへの期待が高まります。

建物はグレーの石貼りの重厚な佇まいで、周囲を軽井沢の豊かな緑が囲みます。
石畳の車寄せからエントランスは、落ち着いた高級感が漂っています。
派手さはありませんが、旧軽井沢の自然に溶け込む上品なデザインだと感じました。

館内も落ち着いた空間です。
これはレセプション前のロビーですが、木製のフロントカウンター、格子窓から差し込む緑。
華やかさよりも「静けさ」を感じました。
施設概要
- レストラン:朝食・ランチ・ディナー提供(要確認)
- スパ:NADESHICO SPA(施術メニューあり)
- Wi-Fi:全館無料
- 駐車場:あり
4. 客室 ─ コートヤードスイート(56.25㎡)

廊下の壁に埋め込まれた桔梗ロゴのエンブレムと部屋番号。細部へのこだわりが感じられます。
今回泊まった部屋:306号室「コートヤードスイート」
実は予約時はプレミアムルームを選んでいたのですが、「コートヤードスイート」にアップグレードしてもらえました。
- 部屋のグレード:スイートルーム(最上位「KIKYOスイート」に次ぐランク)
- 広さ:56.25平米
- 階数:3階建ての最上階3階
- 眺望:ホテル中心の美しい中庭(コートヤード)を見下ろす
- 構造:リビングエリア+ベッドエリアに分かれたゆとりある設計

入室してまず迎えてくれるのがリビングスペースです。ソファ・アームチェア・ガラステーブル・TVが配され、テラコッタとパープルのクッションが軽井沢リゾートらしい彩りを添えています。ベッドルームとの間は引き戸で仕切れる構造で、昼はくつろぎの空間、夜は寝室と使い分けられるのがスイートならではの魅力です。

リビングの奥がベッドルーム。
まず目に入るのが、テラコッタ色のベッドスカートと木目調のヘッドボードです。
ヒルトン系の標準的な「白と清潔感」だけでなく、軽井沢の高原リゾートらしい温かみのある配色が心地よく感じました。

ベッドサイドには木製のデスクを備え、天板を開くとライト付きの鏡が立ち上がる鏡台になっています。
お出かけの準備など洗面台と別にこのような空間があると、ゆっくり支度できるので嬉しいですね。和風のテーブルランプが客室のアクセントになっていました。
56㎡とスイートルームとしては広い方ではありませんが、ベッドルームとリビングエリアが分かれており十分な広さです。ゆとりを感じます。

クローゼットも木目調で統一され、広さは十分。木製ハンガー、セーフティボックスなど一通り揃っています。

スリッパは厚手のパイル地でふかふか。
使い捨てタイプとしては、しっかりした作りで一般的なヒルトンホテル通常部屋のものと比較すると断然履き心地は良いですが、ふかふかスリッパの中では普通グレードのものでした。
客室設備 ─ NespressoとTWG TEA

客室にはNespressoのコーヒーマシンが設置されており、数種類のカプセルが用意されていました。さらに隣の黒い箱を開けると、TWG TEAの上質なティーバッグが数種類入っています。
案外飲まないことが多い部屋付のティーですが、TWGだとなぜか嬉しい気持ちになります。
客室でこれが飲めるのは嬉しいです。

2日目の朝、7時過ぎに目が覚めると、窓からコートヤードの中庭越しに青空と緑の樹冠が広がっていました。
最上階の3階ということもあり、窓からの景色は最高です。
建物に囲まれた中庭(コートヤード)が外の喧騒を遮断し、静かな朝の空気が流れ込んできて気持ちがいいです。都会のホテルでは味わえない感覚でした。
客室スペック(コートヤードスイート)
| 部屋番号 | 306号室 |
|---|---|
| タイプ | コートヤードスイート |
| 広さ | 56.25㎡ |
| 階数 | 3階(最上階) |
| 眺望 | コートヤード(中庭)ビュー |
| 構造 | リビング+ベッドルーム分離 |
| ベッド | ツイン |

5. バスルーム・アメニティ

バスルームは洗面・浴室・トイレが分かれたセパレートタイプ。
洗面台は黒大理石調のカウンターに大きな鏡が据えられ、両サイドの照明が手元を明るく照らしてくれます。広々としていて身支度もしやすい空間です。

メイクやひげ剃りに便利なライトアップ式の拡大鏡も備え付け。
さすがスイートだけあって、こうした細かな気配りが行き届いています。
アメニティ

洗面台まわりのアメニティはAPPELLES(アペレス)ブランド。
スキンローション、ハンド&ボディウォッシュ、石鹸が揃っています。
APPELLESはオーストラリア発のプレミアムアメニティブランドで、日本のヒルトン系ホテルではあまり見かけないので、テンションが上がりました。

歯ブラシ・歯磨き粉・シェービングキット・コーム・ネイルファイル・シャワーキャップ・マウスウォッシュ、そしてKIKYOロゴ入りのボディタオルまで、小物類も一通り揃っています。
手ぶら宿泊でも大丈夫といった感じです。
浴室

浴室は洗い場付きの独立ユニットバスタイプ。
バスタブはゆったりとした大きさで、十分足を伸ばして入ることができます。
日本人には嬉しい「ゆっくり湯船に浸かって、湯船の外で体を洗う」スタイルがしっかり楽しめます。

バスアメニティもAPPELLESで統一。
シャンプー、コンディショナー、ハンド&ボディウォッシュがボトルタイプで用意されていました。
トイレ

トイレは洗面・浴室とは独立した個室タイプ。(地味に嬉しいポイント)
TOTOの上位モデル「ネオレスト」で、壁掛けのリモコン操作タイプです。
床は御影石調で、こうしたところにも上質さが感じられました。
6. 食事
インルームダイニング

アップグレードしていただいたということもあり、初日の夜は外食せずインルームダイニングを選びました。注文したのは次の2品です。
- クラブサンドウィッチ(フライドポテト付き):ふっくらトーストにチキン・ベーコン・レタス・チーズ
- ガーデンサラダ:エディブルフラワー・ビーツ・ラディッシュが入った彩りサラダ
ステータスを持っているとルームサービスが10%オフになる嬉しい制度もあります。
2日目の夜も同様にルームサービスを利用しました。
いい部屋にしていただいたので外へ繰り出さず、まったり過ごすという選択肢もアリ、十分満足できるクオリティでした。
朝食

朝食会場は大きなガラス窓に囲まれたレストランです。外のテラスデッキと庭の緑が一体となり、朝の光の中で食事をする気持ちよさは格別でした。





今回選んだメインはスモークサーモンのオープントースト。
マイクログリーン、紫玉ねぎ、ポーチドエッグが乗った見栄えも美しい一皿です。
窓の外がとても爽やかなので、気持ちの良い朝時間を過ごしました。
できれば、窓際席を取った方が良いと思うのでピーク時を避けるといいと思います。
ダイヤモンド特典は(ゴールドも)安定の朝食2名分無料。これにはいつも感謝しています。
7. ホテル周辺・旧軽井沢さんぽ

ホテルの立地は旧軽井沢の森の中。徒歩圏内には「スワンレイク」とも呼ばれる景勝地・雲場池(Kumobaike Pond)があり、散策しました。
ちなみに雲場池の水源は、隣接するホテルの敷地内から湧き出ているのだとか。江戸時代から「御膳水」と呼ばれた名水だそうで、KIKYOの立地が持つ歴史的な背景を感じられます。
ちなみに、ホテルから池までは別荘地ということもあるのか、自然にかこまれたとてもいい環境なのですが、道路はあまり広くない上に車道・歩道の区別が無いので、正直歩きにくいです。
せっかくの自然の中の散歩なので話しをしながら歩きたいところですが、前後に隊列を組んで歩く感じになります😅

別方向に少し足を伸ばせば、人気の旧軽井沢銀座通りへ。
石畳のメインストリートにはジャム屋・スイーツ・クラフトショップが並び、木陰のおかげか東京よりずっと涼しく感じます。チェックイン前の時間を使って散策しました。

お昼は通り沿いの人気店『川上庵』で天ざるそばをいただきました。
軽井沢ということもあり価格帯は少し高めですが、とても美味しかったです。
(雲場池・川上庵をはじめ軽井沢のグルメ・観光スポットは別記事にまとめる予定です)
8. ダイヤモンド特典の正直評価
ヒルトンダイヤモンド会員として、キュリオコレクションでの特典を整理します。
受けられた特典
- ✅ ルームアップグレード:プレミアムルーム → コートヤードスイート(56.25㎡)
- ✅ 朝食2名無料
- ✅ KIKYOラウンジサービス(レストランでの夕方フィンガーフード&ドリンクサービス)
- ✅ ウェルカムギフト(ちょっとしたお菓子)
- ✅ レイトチェックアウト(私たちは使いませんでしたが、要相談)
受けられなかった特典
- ❌ エグゼクティブラウンジ(専用ラウンジ):なし
KIKYOラウンジサービス ── レストランでおつまみとドリンク



専用ラウンジ室はないものの、KIKYOはダイヤモンド会員に対して夕方にレストランで「KIKYOラウンジメニュー」のサービスを提供していました。これはうれしい誤算でした。
ドリンク(アルコール)
- 軽井沢クラフトビール:クリア / ダーク
- マンズワイン 酵母の泡龍眼(スパークリング)
- マンズワイン 千曲川龍眼(白)
- マンズワイン 浅間メルロー(赤)
- マルスウイスキー信州
ドリンク(ノンアルコール)
- 信州りんごジュース(羽生田果樹園)
- 信州ぶどうジュース(アルプス)
- 信州もものジュース(アルプス)
- ブレンドコーヒー
- ダージリンティ
フィンガーフード
- 真田丸スモークササミ
- オリーブのマリネ
- ミックスナッツ
- 干しぶどう(信州産デラウェア)
- 信州おやき(野菜饅頭)
- チーズ
- 小菓子
軽井沢・信州の地元食材へのこだわりが随所に感じられるラインナップです。スレートのプレートに美しく盛り付けられたフィンガーフードは、一般的なラウンジのスナックと比べても十分なクオリティ。マンズワインや軽井沢ビールと合わせて、ゆったりとした夕方の時間を過ごせました。
「ラウンジがない」のは残念ですが、このサービスは嬉しいです。
まとめると:
| 特典 | 評価 |
|---|---|
| スイートアップグレード | ⭐⭐⭐⭐⭐(大きい) |
| 朝食2名無料 | ⭐⭐⭐⭐(ありがたい) |
| KIKYOラウンジサービス | ⭐⭐⭐⭐(信州食材で満足) |
| 専用ラウンジ | ❌(ない) |
専用ラウンジ室はありませんが、その代替として地元食材にこだわったフィンガーフード&ドリンクサービスがあります。
スイートアップグレード+朝食無料+KIKYOラウンジサービスの3点セットで、ダイヤモンドの恩恵としてかなり満足感の高い滞在になりました。
9. まとめ ─ こんな人におすすめ
KIKYOをおすすめしたい人
- 軽井沢の森の中でゆっくり過ごしたい(これに尽きると思います)
- ヒルトンダイヤモンドでスイートアップグレードの可能性を狙いたい
- ヒルトン系で朝食無料特典を活かしたい
- APPELLESやTWG TEAなど上質なアメニティを楽しみたい
- 雲場池や旧軽井沢銀座への徒歩アクセスを重視する
ちょっとだけ物足りないポイント
- 専用ラウンジはない(ただしKIKYOラウンジサービスで代替あり)
総合満足度としては期待以上でした。コートヤードスイート(56.25㎡)へのアップグレード、朝食2名無料、そして信州の食材にこだわったKIKYOラウンジサービス──この3つが揃ったことで、ダイヤモンド会員として非常に満足度の高い滞在になりました。
専用ラウンジ室はありませんが「地元の味」で応えてくれるKIKYOのアプローチは、チェーンホテルにはないキュリオらしい個性だと感じました。
朝食レストランの庭園ビュー、APPELLESのアメニティ、TWG TEAのティーセット、桔梗モチーフの細部のデザイン──それらが積み重なって、軽井沢らしいリゾート体験ができました。
思わず「わぁ〜!」と声が出る豪華さや驚きがあるようなホテルではありませんが、なぜか「また行きたくなる」ような居心地の良さを感じるホテルでした。間違いなく良い体験となりました。
